LayerXに転職しました

まる6年お世話になったWHEREを退職し、2月からLayerXではたらいています。

WHEREでの6年間

だいたい3年くらいで転職していることが多いので、6年というのは過去最長でした。まあうしろの2年くらいはほとんど成果が出せていなかった(後述)ので、実際の長さとしてはそれほど変わらずかもしれません。

WHEREでは、ちょうど自分が入ったタイミングではじめたIoTビジネスにおいて、デバイス管理のためのデータ処理基盤を担当していました。

いわゆるお客さんに面するSaaS本体の部分は内部APIを介して別チームが見ていて、実際のデバイス側と向き合ってデータの送受信を受け持ち、センサーデータの一次処理などもここでやっています。Bluetoothメッシュネットワークを活用したEXBeaconという独自デバイスも作っていたので、立ち上げ期はエッジ側のゲートウェイの実装とかも見ていました。ウェブエンジニア10年以上続けてきて、ここでまさかのC言語を仕事で使う事になるとは。

当時自分ひとりチームだったということもあって、アーキテクチャについては自由にやらせてもらい、FaaSとPubSubを中心にしたフルサーバーレス構成で組んでいます。当時はまだ今ほどサーバーレス開発の道具が揃っていない状況でしたが、IoTデータ基盤というのは、高頻度に集まってくるデータを時系列データ処理していくというのがメインの仕事なので、ひとりチームというのを差し引いても、正しい選択だったと今でも思っています。

つくっていたもののざっくりとした概要は、過去のスライド見ていただければと。

IoTとの通信部分は、まだリリースしたばかりのSORACOMを活用していました。ちょうどSORACOM Funnelもリリースされたばかりで、立ち上げ時期にいろいろと楽をさせてもらいました。

どれだけFunnelが好きかはこちらの記事をご覧ください。

d.nekoruri.jp

いわゆる情報システム担当も兼務していたので、IDやデバイスの管理をしたり、情報セキュリティにまつわる社内ルール作ったりプライバシーマーク取ったり、そういったものも担当していました。

ちなみに前回の転職エントリはこちら。

d.nekoruri.jp

うつ病と転職

まあそんなこんなで2016年からいろいろやらせてもらっていたのですが、2019年頃からうつ病を再発しまして、そこに2020年からのコロナ禍が直撃し、思ったように働くことができないという状態が続いていました。会社のステージとうつ病の改善というところが噛み合っていないというのが根本にあり、このままだらだらと続けてもお互いに良くないなと思い、転職することにしました。

ありがたいことに、「うつ病の寛解と転職をセットで」という希望を伝えた上でお声掛けいただいた会社さんと話をさせてもらい、最終的にLayerXに参加することにしました。

LayerXのポイント

きっかけはセキュリティ・キャンプなどでもお世話になったken5先生が居るということで気になっていたのですが、とにかく会社としてのあり方が気に入った、ということにつきます。

「すべての経済活動を、デジタル化する。」というのを会社のミッションにしていて、請求書の受注処理や企業内の申請においてきちんとITを活用するバクラクシリーズや、資産運用における様々な「負」をITで解決するアセットマネジメント事業、企業や行政の持つパーソナルデータを、法規制に準拠し、組織を横断して安全に活用するための次世代のプライバシー保護技術など、いまのところ3つの分野に展開しています。

bakuraku.jp

corp.mitsui-x.com

www.anonify.layerx.co.jp

内側を見てみると、この規模の会社としてめちゃくちゃに社内ITのセキュリティ統制ができているというのがあり、今までのキャリアを踏まえた上できちんと社内ITをやりたいという気持ちにうまくはまりました。

LayerXをひとことで言うと、「今どきのプラクティスをきちんとやっている会社」です。気に入っている行動指針は「徳」です。やっぱりそれなんよ。

いままでいろいろなステージのIT企業に参加してきたのですが、いわゆる「すごい伸びている最中のスタートアップ」には所属したことがなかったというのもポイントですね。

今後の役割

実は文章で書くと前職とあまり変わらないのですが、社内のITを見るコーポレートエンジニアと、バクラクシリーズを展開するSaaS事業部のSREの兼務です。Terraform書いてます。比重としてはコーポレートエンジニアがメインです。やってることは採用情報を見てください。是非見てください。絶対見てください。

open.talentio.com

open.talentio.com

今のところ、とにかく採用人数が多いうえにトライアル採用などもあるので、アカウント管理まわりを自動化したり、AWSやAzureAD、Google Workspacesなどを活用して安全なガードレールを整備したりといった、他の人たちが気持ちよく安心して仕事できる環境づくりを進めたりしています。

こういったことがどこの会社でも当たり前に行われるようになったらうれしいので、今後どんどん情報共有もしていくつもりです。アウトプットしないのは知的な便秘!

よろしくおねがいします

折角の連休ということで、Meetyも開けました。

あまり人と話すのが得意ではないのでたぶん期間限定になりそうですが、LayerXのことでも、LayerXに関係無いことでも、気軽に声掛けてください。

meety.net

採用も!頑張って進めているので!応募お願いします!!!(平伏)