本を出しました

ニフティクラウド IaaSによるシステム構築/活用入門

ニフティクラウド IaaSによるシステム構築/活用入門

ちょっとした縁があり、昨年からNIFTY Cloud ユーザーブログにライターとして参加させて頂いているのですが、このライター陣でIaaSの利用ノウハウを紹介する本を執筆しました。本の名前としては「ニフティクラウド」と特定のサービス名を冠していますし、確かにニフティクラウド特有の機能の紹介もありますが、AWSさくらのクラウドIDCフロンティアといった他のクラウドでも利用可能な話をたくさん詰め込みました。

想定読者層は、「社内でサーバをそれなりに抱えているけどハードウェアのメンテも大変だしそろそろ外出しして楽になりたいなー」と感じている社内サーバエンジニアさんですが、既に専用サーバ等を借りているようなコンシューマ向けサービスのインフラエンジニア層の方でも何かの発見があるような内容になっていればと思います。

なお、全体の目次は翔泳社さんの書籍紹介ページで見られます。

今回は、監視周りをごっそり書かせて頂きました。

  • 第4章 運用監視の「自動化」と「見える化
  • 第9章 ニフティクラウドの実践的テクニック集
    • 9-6 Zabbixでかんたんサービス生存監視
    • 9-7 15分ではじめるMuninリソース監視

4章でニフティクラウド標準機能の監視サービスを紹介しつつ、やっぱりこれだけでは物足りないので、9章でZabbixやMuninも使ってみようという流れです。もちろんNagiosCacti、Ganglia、CloudForecastといった、おなじみの監視ツールについても、それぞれの向き不向きと合わせて紹介していますが、今回は手軽さ・見た目重視でこの二つ(Zabbix+Munin)を選択しました。

ZabbixもMuninも「現時点でもっとも簡単に使い始められるハウツー記事」になっていると自負しています。その一方で、パスワード変更など普通のハウツー記事で省略されがちだけれども抜くべきではない手順もきっちり抑えているつもりです。Zabbixでウェブ監視を設定してアラートメールを送るまで、ゆっくり手順を追っても30分も掛かりません。Muninに至ってはタイトルの通り15分(※うち10分は待ち時間)で終わりです。なんだ監視ってこんな簡単に始められるんじゃん!!と感じて頂ければ至上の喜びです。

(このブログを読んでいるような方にはあまり居ないと思いますが)「監視?サーバ落ちてたらどうせ連絡来るし何からやっていいかイメージ掴めないし」とか思いつつなかなか一歩が踏み出せないような方は、是非ともこの本を買ってサーバ監視を始めてみましょう!